私とバイクと買い物
今週のお題「人生で一番高い買い物」
お世話になります。
私、茨城県民の酒葉(bucchya)と申します。
今週のお題、「人生で一番高い買い物」ということで自分の乗っているバイクとその経緯について書きたいとお思います。
私が現在、人生で一番高い買い物だと思っているものは、昨年買ったホンダのADV150というバイクです。お値段は約70万円ぐらいでした。
ここまではよくありそうな買い物です。
しかし、私にとって、バイクを買うということは、なにか新しい世界が広がることの象徴のような存在となっています。
人生で一番高い買い物1(折りたたみ自転車)
私にとって、はじめて人生で一番高いものを買ったなぁと思ったものは、折り畳み自転車でした。お値段は4万円ぐらいです。
あれは高校生のときでした。
私が通っていた高校は中高一貫校でした。
学校の距離は家から遠く、バスで1時間ぐらいかかる場所にありました。
中学生のころは、バスが通る平日と土曜日のみ学校に行き、休日は家で過ごす日々を送っておりました。
高校生になったある日、友人の誘いで天文部に入りました。
天文部は休日(または土曜日)の夕方に学校へ集合し、夜に星を観察し、朝に解散するといった活動をしておりました。
「バスを使わずに学校に行かなくては」と思った私は、なにかいい方法はないかと考えていました。
電車で行く方法もあったのですが、
実家から最寄りの駅までは自転車で20分ぐらいかかり、電車の乗車時間は1時間近くあり(しかも費用が高い)、電車を降りてから学校まで15分も歩くので、正直なところあまり使いたくありませんでした。
何回かは親の送り迎えを頼んだこともありましたが、往復2時間も親の時間を使ってしまうのは、心にくるものがありました。
「公共交通機関は最小限にしたい」
「親の送り迎えに頼りたくない」
「あまりお金もかけたくない」
そんなことを考えていたある時、1つの答えを思いつきました。
「そうだ、折り畳み自転車で帰ろう」と。
自転車で実家から駅まで行き、自転車を折りたたんで電車に乗り、電車から降りたらまた自転車に乗る。
「そして帰りは自転車に乗って家まで帰ろう」
そうすれば行きの時間は最小限で済み、帰りは気ままに自力で帰れる。
というわけで、折り畳み自転車を買いました。
この折り畳み自転車は天文部に行く以外でも、駅を拠点に色々なところに行けるようになったため、高校生の自分の世界を広げる足として、とても役立ちました。
そして、月日は流れ、高校を卒業した私は、地元の大学に入学しました。
人生で一番高い買い物2(50ccバイク時代)
大学生になった私は、新たな移動手段を探していました。
地元の大学は高校の時よりは近くにあったものの、実家が駅から遠いため、やはり不便でした。また、自動車の免許も取得したかったため、教習所に通うためには時間に融通が効く交通手段を欲していました。
「折り畳み自転車を毎日出したり畳んだりするのは面倒だし、電車とバスを乗り継ぐと時間の制約受けるし、お金もかかるなぁ」
というわけで買ったものがホンダのジョルノという50ccの中古のバイク(スクーター)でした。価格は15万円ぐらいです。
原付バイクの免許は、教習が半日と筆記試験が半日で取得できるため、大学の授業に影響を受けずに取得することができました。
この50ccのバイクのおかげで、私は肉体的には疲れることなく遠くまで行けるようになり、自分の世界がまた広がってしまったなと感じておりました。
このバイクとは半年ぐらいの付き合いでしたが、今の自分の人生にとって、無くてはならない存在だったなと思います。
人生で一番高い買い物3(125ccバイク時代)
教習所に通いはじめてから半年が経ち、無事に普通自動車免許を取得した私は、普通自動二輪の免許もついでに取得しました。
その理由として、
「50ccバイクよりも安全で安心なものに乗りたかった」こと、
「車の購入費と維持費は賄えなかった」ことがありました。
じつは、けっこう50ccバイクは乗っていて精神的に疲れます。
その大きな理由が制限速度が時速30キロまでしか出せないことです。
時速30キロで道路を走行していると、周りの車がビュンビュン通り過ぎ、自分にとってはけっこう怖いです。また、車からしてもバイクが30キロで路肩を走っているのはストレスかなと思います。
他にも時速30キロ以上で走行していると警察に捕まってしまうため(友人が捕まっていて他人事じゃないなと思いました)、乗るなら50cc以上のバイクに乗りたいと思いました。
というわけで買ったものがPCX125というホンダのバイク(スクーター)でした。価格は新品で35万円ぐらいです。
こちらのバイクは原付二種という類のバイクになりまして、車検が無く、保険は原付ファミリー特約で親の保険に便乗できて、なおかつ一般道を他の車と同じように走行できるという、いいとこ取りの乗り物でした。
このバイクは大学生の間、大変お世話になりまして、バイトの交通手段から、一緒に下道で北海道に行くといったことまで、色々な体験をさせてくれました。
自分の世界を広げ、より行動的にさせてくれた、相棒のような存在でした。
人生で一番高い買い物4(150ccバイク時代)
月日は流れ、私は就職しました。
就職してからの私は、親のお下がりの車に乗って通勤をしていました。
就職してからは職場の近くに一人暮らしをしていたため、バイクは実家に置いて乗らない日々が続いておりました。
就職して1年半が経ち、私の心中にある欲求が芽生えました。
「バイクに乗って遠くまで行きたい」と。
バイクに乗らない日々が続いている間、
「私はバイクに乗らなくていいのか?」となぜか自問していました。
「でも、就職してから忙しい中、遠くまで行くためには下道だけでは厳しいものがあるなぁ」と考えた結果、150ccの高速道路に乗れるバイクに乗ろうと思いました。
そして思いったった私は、新しいバイクを買いました。
それが現在、人生で一番高い買い物となっているADV150というホンダの150ccのバイク(スクーター)です。冒頭の説明があった70万円のバイクです。
私はこのバイクによって、高速道路で移動できるようになり、一泊二日で行ける範囲が格段に広がることになりました。
今後はこのバイクとともに、色々な思い出を作っていきたいと思います。
人生で一番高い買い物と今後
私の人生で一番高い買い物は、自分の行動範囲を広げてくれる存在として、人生に大きな影響を与えるものでした。
きっと今後の人生で、私はさらに高いものを買うことになるのでしょう。
その時、その買い物は空を飛ぶバイクなのか、それとも全くバイクとは関係ないものなのか、それはまだわかりません。
でも、人生で一番高い買い物は、自分の人生の世界を更に広げてくれるものであってほしいなと、この記事を書いていて、思ったのでした。