パソコンのホーム画面(デスクトップ)

今週のお題「ホーム画面」

 

 お世話になります。

 私、茨城県民の酒葉(bucchya)と申します。

 

 今週のお題、「ホーム画面」ということで自分の職場のパソコンのホーム画面について書きたいとお思います。

 

 私は、職場のパソコンのホーム画面(デスクトップ画面)は青一色にしております。

 なんというかWindows2000みたいな気分のデスクトップの色です。

 

 こうなった経緯には、私の父の影響がありました。

 

 私の父も仕事ではパソコンを使っていて、家でもよく使っていたのですが、そんな父のデスクトップ画面も青一色でした。

 私が高校生ぐらいのあるとき、なぜ父はそんな殺風景な背景にしているのかと聞きました。

 すると父は、

「アイコンが見やすくて、スッキリしてていいじゃん。単純な背景だから、気持ち処 理が早くなった気がするんだよ。昔のパソコンのデスクトップは青かったのは、きっとそういうことなんだよ」

 と言いました。

 

 当時の私が持っていたパソコンは、マインクラフトがほどほどにできるぐらいのパソコンを使っていました。そんなわけで、文書やパワポを作るぐらいなら不自由のない日常を過ごしておりました。

 そういうこともあり、私は「この人は何をいっているんだ、そんなので処理速度が変わるものなのか」と正直、理解不能でした。

 

 そんなこんなで高校生、大学生を終えて、私は就職しました。

 就職1年目の私は、初めて仕事でCADや積算ソフトを使うことになりました。

 その時の私が使っていたパソコンは、配属当時から5年ぐらい前に製造されたパソコンでしたが、インテルのCore i5が入っておりました。

 CADソフトって動作が重いなとは思いつつも、まあまあ普通に動くので、当時の私は特に不満を感じていませんでした。

 

 仕事を始めてだいたい1年ぐらいが経ったある日、今の古いパソコンが新しいパソコンに入れ替わることが決まりました。

 職場ではテレワークを推進するため、Web会議に対応したカメラ付きのパソコンへの入れ替えを進めていました。

 時代に対応して職場環境を変えていくことは素晴らしいことだ、と当時の私は次のパソコンに期待を寄せていました。

 

 しかし、そんな私の期待は裏切られることとなりました。

 

 新しいパソコンは、ツルツルしていてキレイでした。キーボードは右側にテンキーが付き、それに付随してパソコンの画面も大きくなりました。Web会議用にカメラもついてました。

 

 いやはや、とても見た目が良いパソコンであるなと思いつつ、さっそく図面を編集しようと思ったとたん、違和感を覚えました。

 「なんか重いな」と。

 同時にエクセルを起動したとたん、やはり違和感を覚えました。

 「けっこう重いな」と。

 同じように入れ替えをした先輩のパソコンがフリーズしているのを見て確信しました。

 「このパソコン、処理速度が前のやつより低いぞ」と。

 

 そこにあったパソコンのCPUはセレロンでした。

 そうか、セレロンであるか。私は今後、この処理速度の遅いパソコンと1年近くかそれ以上付き合うことになるのかと思ったとき、走馬灯のように父との会話を思い出しました。

 

 画面を青くしよう。セレロンマルチタスクに弱いらしい。

 せめてデスクトップは、ホーム画面はWindows2000ぐらいまで落とそう。

 そう思いました。

 

 正直なところ、これで処理速度が早くなったとは思いませんでしたが、やれることをやっている気分になりました。他にも父の助言を思い出し、フォントの削除をしたり色々模索しましたが、きっと大差なかったと思います。

 

 しかし、私はこの経験を通して、仕事の不条理に向き合うこと、それに少しでも対応し、満足した気持ちで仕事をすることを学んだような気がします。

 

 あと職場のパソコンはあまり期待しないほうがよいことも学びました。

写真は家で7年ぐらい前に見つけた昔の小型PCです。