林道とは

 林道とは

 

 いつも世話になっております。

 茨城県民の酒葉(bucchya)です。

 

 仕事に関することについて、お勉強する機会があったので、皆さんに共有したいと思います。

 

 今回は、林道ってなんのかを、簡単に皆さんに紹介いたします。

 

 皆さんは林道って何だと思いますか?

 山の中を通っている道のことでしょうか?

 でも国道や県道なども山の中を通っていますよね。

 わざわざ「林道」と呼ぶ道があるのはなぜでしょうか?

 

 法律上で林道という言葉が出てくるものとして、『森林・林業基本法(昭和三十九年法律第百六十一号)』の第十二条に、「国は、森林の適正な整備を推進するため、地域の特性に応じた造林、保育及び伐採の計画的な推進、これらの森林の施業を効率的に行うための林道の整備、優良種苗の確保その他必要な施策を講ずるものとする。」とあります。

 ここから、林道は「森林の施業(造林、保育及び伐採)を効率的に行うために整備するもの」だということがわかります。

 

 森林施業を効率的に行うための林道ですが、つまりはどういうことでしょうか。

 林業とは、木材を市場に出すことで収入を得る仕事です。いかに市場まで木材を運びだすかが、収益を考える上で欠かせません。

 かつては、河川を使った水運が主流でした。しかし、水力発電、利水ダムなどが支障になることから、現在は陸運に移行することになり、道の重要性が高まりました。

 

 あたりまえの話ですが、林道として森林の中に道ができれば、森林内に車両で入り込めるようになり、アクセス時間が短くなります。森林へのアクセス時間が短くなれば、その分だけ1日にできる作業の量が増えます。

 また、道ができなければ、間伐や主伐時の搬出作業の効率を飛躍的に向上させる高性能な林業機械を森林内に持ち込むことができません。

 

 つまり、林道とは、森林に人(林業従事者)とモノ(木材や資材を)を運び入れ、運び出すための道です。

 一般道である国道や県道との違いはここにあり、地域と地域を結ぶのではなく、森林に入りやすくするためのものが林道です。道を造る財源も、一般道は国土交通省が、林道は林野庁が所管しています。